第4話 視覚素子は笑う (试发表)

作者:
林青
作品:
【日文】攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 解读 (其他 译作) 第4章 共4章
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX complex episodes 第4話 視覚素子は笑う INTERCEPTER 脚本=菅正太郎 絵コンテ=神山健治 演出=山本秀世 作画監督=山口賢一 Story トグサの元に、彼の本庁時代の同僚である山口から電話があった。山口は6年前に発生した“笑い男”事件特別捜査本部にいるのだが、「上層部に不審な動きがあるので相談したい」という。だがトグサがその日ずっと待ち続けても遂に山口はやってこなかった。 翌日、トグサは山口が交通事故死したことを知る。もしかしたら山口は、危険なことを知ってしまったために殺されたのだろうか? トグサは、山口が何をトグサに語ろうとしていたのか、調査を進めることにする。そして山口の通夜に出席したとき、山口の妻から写真を渡される。それは山口がトグサに託そうとしていた写真だった。だがその写真は特捜の刑事達の日常の様子を写した、一見何の変哲もない写真であった。 何故そんなものを山口は自分に渡したのかとトグサは悩むが、トグサはその写真に、カメラの存在がないことに気がついた。どの写真も鏡に映っていたりして撮影者側の姿が見えているのに、カメラは何処にもないのである。そもそも誰かが写真を撮ろうとしていたのではなく、撮影者の視界そのものが写真になっているように見えるのだ。 更にトグサは特捜の深見から、笑い男捜査班が笑い男の容疑者に“インターセプター”を仕掛けようとしていることを知った。インターセプターとは、対象者の視覚情報を傍受することができるというものである。その時にトグサは気がついた。山口が残した写真は、インターセプターによる写真なのだと。 何らかの理由により、何者かが笑い男捜査班にインターセプターを仕掛けていたのだ。9課はその情報をマスコミにリークする。この事件が報道されて人々の目に知られるようになると、警視総監の大堂自らが疑惑釈明の記者会見を行うことになった。 警視総監の話によると、笑い男の捜査がなかなか進展しないため、捜査責任者が捜査員にインターセプターを仕掛けたのだという。だがその記者会見の途中、会見場の映像がハッキングされた。6年ぶりに“笑い男”が表れたのだ。 Explanation 一通り攻殻の設定紹介が終わったところで、視覚素子“インターセプター”を巡る事件から、攻殻SACシリーズ中核の話となる”complex episodes”、《笑い男》事件への導入となる話である。実は第1話の冒頭に出てきたテロリスト、彼のペンダントも“笑い男”マークだった。 2003年3月、インターネットカフェの端末に、キーボード入力を記録するソフトを仕掛け、他人が使用したパスワードを利用してインターネットバンクなどから金を盗んだとして逮捕される者が出たという事件があった。 デジタルARENA / ネットバンクで1600万円が突然消える インターセプターとは正しくこのような事態を招いてしまいかねないし、当然ながらプライバシーなどカケラもなくなる。 FBIの電子メール監視システムにプライバシー擁護団体が法的規制を要求 『カーニボー』情報開示問題でプライバシー擁護団体がFBIを提訴 攻殻でのインターセプター事件のようなものが実際にあったら(そもそもインターセプターというものが実際に存在しただけでも)プライバシー擁護主義者が憤死するような事態になるだろう。 さて、山口がトグサに託したインターセプターの写真。これをよく見ると、(笑い男事件で最初の被害者となる)アーネスト・瀬良野氏の姿が映っている深見の視点も存在する。では何故笑い男捜査班にインターセプターが仕掛けられたのか? この事については後々出てくるわけだが……。 ところで、山口がトグサに車中から携帯電話をかけているが、はたして電脳化全盛の攻殻の時代にも、あのようなタイプの携帯電話が存在しているのだろうか? 言うまでもなく運転中の携帯電話の使用は危険である。5話の劇中の台詞「笑い男の素顔を見たのは、電脳化していなかった浮浪者2名のみ」という台詞があるように、攻殻SACでの電脳化率は非常に高い(GITS攻殻や原作コミックではそこまで電脳化率は高くなく、荒巻も電脳化はしていないようだ)。だからやろうと思えば、トグサが妻と話をしたいときも電脳通信で事は足りてしまう筈なのである。 「現在の視聴者にも共感できる、携帯電話を使って電話をかけるというシーンを出すことによって親近感を出したい」という演出的意図に、電脳通信ではなく携帯電話を使う理由を無理矢理探すとすれば、「電脳通信は通話料がバカ高い」とかかなぁ……。 ところでトグサの家庭事情から、ちょっと脱線した話に入ってみよう。米軍の特殊部隊では近年、慢性的な人手不足に悩んでいる。特殊部隊では過酷な選抜が行なわれるため、入隊希望者の多数が振り落とされるというのが大きな原因だ。だがもう一つ、除隊率の高さも問題になっている。これは任務がきついということの他にも、「家族の事情」という影響が大きいという。特殊部隊では海外の任務が多くなるし、そうなると数ヶ月は帰国できない。緊急での招集も多くなり、そうなると家族の不満も蓄積される。任務では、妻にも話せないことを色々と抱え込まなければならない。そのため特殊部隊隊員の離婚率の高さというのは大きな問題になっている。まあ公安9課は国内で行動する組織なのでまだましだとは思うが。トグサ夫妻の安泰を祈ろう……。 I.G - STAND ALONE COMPLEX - 第4話 紹介
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